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2016年9月5日月曜日

自立した排泄によるご本人、介護者の負担軽減

皆さんこんにちは!
段々とおでんの美味しい季節が近づいてきましたね。
食欲の秋!
飲み過ぎ・食べ過ぎに注意して体調を壊さないようにしましょうね(^^)

さて現場の方はというとトイレのケアリフォームが無事に終わりました。
20代男性、難病の筋ジストロフィーを小学生の頃に発症し、徐々に筋力の低下が進行しています。

現在は下肢が不自由で腕も上がりにくくに両手でプッシュアップしながら移動する床面生活です。

今まではプッシュアップでトイレまで行って排泄も自分で出来ていたのですが、筋力も低下してきたので自分で便器に座る事が出来なくなりました。

それから数ヶ月後・・・


毎年、江津市の西部島根医療福祉センターの学園祭で、
障がい児・障がいのある方の住宅リフォーム展&相談会
を出展させて頂いているのですが
(学園祭の様子はこちら)
職員の作業療法士の方から弊社に相談があり、
「排泄が一人で出来なくて困っている筋ジストロフィーの方が居る」
との事でした。

現調前に情報をお聞きすると、
床面生活で排泄はお母さんがおんぶしてトイレに連れて行くとの事!
成人の男性をおんぶ…
大変というのは想像がつきます。。

作業療法士さんと時間を合わせていざ現調です。

ご家族・ご本人さんの最初の要望は、
「予算も考えて、元々ある土間に新たに床を作ってポータブルトイレを埋め込めてほしい」
との事でした。

本当は水洗トイレにすると自分で処理ができ衛生面でも安心ですし、土間の位置はお部屋から遠いのでお部屋の中か近い場所に水洗トイレがあればベストだけど予算オーバーになってしまう…

ベッドサイドトイレのメーカーやケアリフォームシステム研究会の会長に相談したり社内でも話し合ったり。。

お客様の担当だった女性スタッフがお客様とコミュニケーションをとりながら将来の事を考え、予算オーバーの部分は市の補助金を使って水洗トイレにする事になりました。しかもベストなお部屋の押し入れスペースに(^^)
施工前
協力業者さん達にも
「トイレを埋め込む工事です。」
って言っても最初はいまいちピンとこず、イメージを伝えると皆さんびっくりしていました。
排水工事
土間コンクリート工事
フロアー板張り完了。点検や故障の時など床が剥げる様になっています。曲線になっているので加工が難かしかったです。
畳は和紙で出来ているダイケン畳が入りました。
摩擦や汚れに強く少々の水がこぼれても大丈夫です。
クッションの採寸状況、硬さも様々です。
最終日特注クッションが出来たので敷いて頂き、作業療法士さんも一緒に移乗できるか確認です。
一人で出来る様になりました!
作業療法士さんも実際に座りアドバイス
紙巻器・リモコン位置確認、丸浜では最適な位置を確認して取付をします。
やってみないと分からない事もありましたが、一人で排泄できるトイレが完成しました。
完成♪

便器の左寄せも動作を見させて頂き決定しました。
リモコンの下には換気扇のスイッチ。ご本人の手が届く位置です。
ご本人と介護者の負担軽減になりケアリフォームの完成です!

暑い日が続きましたが、皆様のおかげで素晴らしいトイレができました!

今後もアフターフォローをしっかりやり、もっと信頼関係を築いてなんでも相談してもらえるように頑張ります!!