皆さんこんにちは。
前回の棟上げの更新からの続きですが、
内部大工工事の様子です。
幣串と棟札は屋根裏に納めて、この家をずっと見守って頂きます<(_ _)>
先ずは床合板、柱、間柱、筋交いに防蟻処理のホウ酸を散布してもらいました。
当社は日本ボレイトさんのボロンdeガードを推奨しています。
それは他社のホウ酸に比べて、濃度が濃ゆい!※長持ち&効き目が良いという事
本来白蟻に有効な濃度にすると1日経つと、液が固まりノズルが詰まって使えなくなるのに、他社は残りを保存して使っているらしく、という事は濃度が薄いという事!
その証拠にボロンdeガードが塗布してある木材に鉛筆で線など書くと芯の減りが早く、応援大工さんも「他の現場のホウ酸が塗ってある木材でもこんなに鉛筆の芯が減る事ないわ」と驚いていました。
それにホウ酸を塗布する人は講習と実技試験に合格しないと施工できません。
他社はそこまでしない様です。
安心・安全責任施工です(^^)v
それから筋交いや金物も取付けて検査機関による躯体検査。
無事に検査完了♪
検査後は断熱工事です。
前回の投稿でも紹介しましたが、このお宅の仕様は
壁:グラスウール16K 105㎜ 天井:グラスウール16K 155㎜ 床下:ポリスチレンフォーム85㎜
基礎断熱:カネライトフォーム50㎜
その他樹脂窓や断熱ドアにする事で断熱等級は6になります。
天井は155㎜のグラスウール
これにLED照明や高断熱浴槽、高効率で高性能なエコキュートやエアコンを設置する事で一次エネルギー消費量等級6になります。
ちなみに、2025年度から一次エネルギー消費量等級4が義務化になるのですが(クリアしないと家が建てれません)等級4よりさらに一次エネルギー量20%削減で等級6になります。
この家に太陽光発電パネルを設置するとネットゼロエネルギーハウス(ZEH)になります。広告やネットでも目にする事が多くなったZEH水準の省エネ住宅ですね(^_^)
気密シートも壁と天井に張り高気密な住宅になります。
ここで前々から思っていた現代の住宅への疑問があります。
国の基準で24時間換気が義務付けられているのですが、その理由が人の呼吸や湿気停滞の他に新建材から出るホルムアルデヒドなどの化学物質で部屋が空気汚染されシックハウス症候群やアレルギーの病気になるから。国が認定している4☆建材なのに化学物質がでるから24時間換気しろって変な話ですよね。
24時間換気も埃が溜まったり、こまめに掃除しないとカビの発生や機械が故障したら家中が汚染空気で病気の原因になります。
一昔前は無垢材と塗り壁の自然素材で建てる家なので化学物質は無かったのですが、すき間だらけで高断熱・高気密とは程遠い家でした。
そんな疑問を音響熟成木材と化学物質を光熱触媒の力で分解する幻の漆喰で家の中の空気をきれいにして解決しよう!と考え提案しています。
今回床は全部が音響熟成木材ではないですが、壁と天井は幻の漆喰を採用して頂きました。
提案を採用して頂きありがとうございます(^^)
そんな音響熟成木材うづくりの床ですが、2階の床に張りました。
幅150㎜×長さ2mと4m、厚さ38㎜の杉無垢材!この厚さは他に無いですね。
この床を張ってくれたのは、10日程応援にきてくれた大工のウェイ君!
以前部署は違うけど同じ会社で働いていたウェイ君は高校の同級生でもあり、20代の頃は撮影をお願いしたヤタ君と3人でプライベートもよく遊んでいました。
ウェイ君とヤタ君と自分の現場で一緒に仕事するとは当時は想像もできなかった(・□・;)
そんな大工歴は20年以上のウェイ君が
「この無垢材をさわる仕事はおもしろいわー、久しぶりに楽しい大工仕事だったわ!この仕事楽しいだろ?」
と言ってくれました。
僕も最初に音響熟成木材の仕事をした時に思ったのですが、
手間がかかるけど「嬉しい&楽しい」でした。多分今のほとんどのハウスメーカーや工務店さんって(勝手な思い込みかもしれませんが)
床は30.3㎝幅、長さ182㎝、厚さ12㎜の合板フローリングに壁と天井はクロスが圧倒的に多いんだと思います。それはメンテナンスや予算的な事もあるけど提案する側に、大工がやりやすい、工期が早い、おしゃれな空間が提案しやすいってのがあると思うんです。
そもそも無垢材、塗り壁なんて提案しない工務店も多いと思います。
メンテナンスやクレームにつながりやすく色々と面倒だから!
それに神経質なお客様にはおすすめできないし。。
最終的に何を優先するか、決めるのはお客さまですが!
でもその現場に入る昔ながらの工法を知っている大工さんは、無垢材に塗り壁の方が家や住む人にとって良いって知っています。(←多分)
だから無垢材でしかも38㎜の床を張るなんて、手間はかかるけど「楽しい」「おもしろい」ってなると思うんです。
賛否はあると思いますが、僕はこの手間はかかるけど良い材料っていう施工側優先ではなく、お客様優先の提案がしたいです。
こんな思いが伝わったかどうか分かりませんが、他とは違う提案を受け入れて頂いたお客様には大変感謝しています。
皆様に感謝!!